四季〜二人で歩む季節〜
「レン!」
まだ意識が朦朧としているみたいで、レンはゆっくりとあたしの方に視線を向けた。
「…ミ…ユ?」
「そうだよ。
わかる?」
「…あ…ぁ。」
あたしは急いでナースコールを押す。
バタバタと看護師さんが走ってきて、その後に先生も病室へと入ってきた。
「うん、もう大丈夫でしょう。」
先生がニコリと微笑んでくれて、あたしはやっと安心する事が出来た。
先生や看護師さんが病室を出て行くと、あたしはレンの横へと歩み寄る。