四季〜二人で歩む季節〜


母親に愛されたいと強く願った幼き日々。


その思いが叶う事はなく、大人になればお金の面倒をみさせられた。


そんな母親の最後は呆気なく、あたしは憎しみの一つも言えなかった。


レンに出会って、人を愛する事の幸せを思い出した。


それと同時に、独りぼっちが堪らなく怖くなってしまった。


突っ張って生きていたけど、いつの間にか弱虫になっていたんだ。


だけど、そんなあたしをレンはいつも優しく包み込んでいてくれた。


楽しい事も辛い事も、レンと二人なら乗り越えていける。


これからの人生は、レンとゆっくり四季を感じながら歩んでいこう。



【END】
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