Melody Honey
「俺たちから先に、誓うか?」

「何を」

そう聞いた時、
「あ、いたいた!」

白いタキシード姿の香音さんが、私たちの前に現れた。

「探したよ」

苦笑いをしながら、香音さんが言った。

「探したって、結婚式はまだだろう?」

そう聞き返した詩音は邪魔をされたと言うこともあってか、不機嫌だった。

そんな彼に気づいていないと言うように、
「もう、始まるよ」

香音さんが微笑みながら言った。

「えっ?」

「始まるって、まだ誰もきてねーだろ?」

驚いている私たちに、
「招待客は、兄貴たちだけだよ」
と、香音さんは微笑みながら言った。

「俺たちだけ?」

詩音が人差し指で自分を指差すと香音さんに聞いた。
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