Melody Honey
「ふーん」

桐生の指が、私の頬に触れてきた。

楽器しか知らないようなその指先に、私の心臓がドキッ…と鳴った。

「な、何…?」

そう聞いた私に、
「違うんだったら、頬がこんなにも紅い訳ねーだろ?」

桐生が言った。

「えっ…?」

ドキリと、危険を感じたように心臓が鳴った。

た、確かに考えてはいたけど違うもん!

「後が続かないと言うことは、やっぱりそうなんだな」

そう言った桐生に、
「ち、違…」

言い返そうとしたら、彼に唇を塞がれた。
< 62 / 288 >

この作品をシェア

pagetop