恋する星曜日~Pure Love Story~
それからというもの――

ダイスケとあたしの家が、学校からカイト先輩の家までの通り道にあることもあって、カイト先輩が部活に顔を出した日は、いつもあたし達を車で送ってくれるようになった。


ある時、先輩は、助手席に大きなダンボールを乗せてきた。



「ごめん、ちょっと助手席に荷物置いてるからさ。二人とも、後部座席に座ってくれる?」



いつもダイスケが助手席に乗ってしまうので、「並んで座れない!」とグチをこぼしたあたしのために、カイト先輩が考えてくれた作戦だった。

助手席に荷物があれば、ダイスケは後部座席に座るしかない。

それであたしは、念願叶って、ダイスケと一緒に並んで座れたのだった。




「――今日の作戦、大成功でしたね!」



ダイスケを家で降ろした後は、あのカフェで二人で作戦会議をするのも、定番になっていた。

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