恋する星曜日~Pure Love Story~

「今度の週末、空いてる? 空いてたら、ちょっと付き合ってくれないかな」



ある日のお昼休み、ダイスケが突然そんなことを言ってきたものだから、あたしは口に入れたばかりのプチトマトを、思わず丸飲みしそうになってしまった。

慌てて噛み砕いて飲み込み、口を開く。



「空いてるけど……付き合うって、どこへ?」



まさかデートの誘いのはずはないのに、なぜかドキドキしてしまう。

だけど、その後に続いたダイスケの言葉は、もっとあたしをドキドキさせた。



「どこがいいかな。

映画か、遊園地か……

考えとくよ。土曜でいい?」



それって、まさに、デート!?



カヨが、「やったじゃない!」と、あたしに目配せしてきた。
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