ただ君の側にいたかった…
亜希と付き合って2ヶ月経った頃、亜希に呼び出されて地元へ戻った。

亜「陸はこっちに戻って来る気はないの?」

俺「ん?ああ。荷物まとめるの面倒だし、卒業まではあっちに住む」

亜「じゃあ卒業したら戻って来る?」

俺「まだわかんねえ」

亜「そっか…」

俺「急になんだよ?」

亜「なんでもないよ」

俺「なんかあるなら言えよ。その為に呼び出したんだろ?」

亜「ううん。陸に会いたくなっただけだよ」

俺「お前がそんな事言うなんて珍しいな」

亜「え?あ、うん…」

少し考えればわかるよな。
亜希は俺に地元へ戻って来て欲しかったんだ。
そうすればもっと気楽に会えるもんな。
でも俺は今の生活を変える気になんてなれなかった。

地元に用があればすぐ帰って来れるし、俺には地元にいるのと大して変わらないと思っていたから。
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