王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
屋上のドアを開けると、先生がフェンスを背にしてあたしを見つけた。



いつもの笑みを浮かべ先生があたしに手招きする。



クスッと笑って先生は、あたしに言う。


「俺の彼女になれよ」


鈴と付け加えて……あたしは、ただにっこり笑った。



先生の顔を見れば、何を言うか、忘れてしまった。
先生の笑顔は、まるで魔法みたいで、あたしには、一生かなわないだろう。



だって、先生がイヤだって思ったのに、今は何も思わないから。



素直に好きだって、まだ言えないあたしを、先生は許してくれる?



あの屋上から見える、青空のような笑顔であたしを見つめてくれる?



ね?先生……ううん、渚遠さん。



好き……だよ?







end



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