猫と僕と
床に座って何を話したらいいのかわからなくなって、ボーッとテレビを見ていると、手際よく料理をする凜ちゃんを盗み見た。



白い肌は、夏だと言うのに全然焼けてない。



線の細い体は力いっぱい抱きしめたら、折れてしまいそうだ。




チラッとこっちに目をやる凜ちゃんはテレ臭そうに笑った。





「あまり見ないで下さい!やりにくいです(笑)」

「あっ……ごめん。つい…」

「……つい……何?」








―ドキッ!!





何って…頬を赤らめながらサラッとして来た質問に、僕は一瞬息を飲んだ。



つい……



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