猫と僕と
【弐】凜
[凜の思い]



「今は話せなくても、凜ちゃんがまた辛くてどうしようもなくなった時…

またゆっくり、僕で良かったら話して下さい。

あまり、1人で抱え込まないでね。」








―バタン






彼は扉を閉めた。



――僕で良かったら話して下さい。







そんなの…



「無理だよ…」



膝から崩れ落ちた私は声を殺して泣いた。




だって…全部話したら…貴方と……






”サヨナラ”しなきゃ……




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