僕の白雪姫


「え!?おい!ちょっ!」





ドーンッ





よし!
ぶつかったぞ!





「いって…ご…ごめん!
まな…え?」





「「あ…」」





俺と陸斗は唖然とした。





これは…
あれだな。





「うふん☆」





ゾクッ





ぶつかる相手間違えた。





「おい!」





零が俺たちに
SOSを目で送っている。ダメだ…
俺にはできん。
だって…
ぶつかった相手が
ブスで有名なブス子だし。




俺と陸斗は
あからさまに
目をそらして口笛を吹く。




チラリ…





零は真っ青な顔をして
ブス子を見ている。
もとから零は
女嫌いもあって
こんなに女が近くにいるのがたえられなかったんだろうな…





零はその場で
目を回してぶっ倒れた。





「わー!零!!!!」





「しっかりしろ!!!!」





体をなんど
揺すっても
全く起きない。
こりゃ
保健室行きだな…





「しゃあねぇ…保健室まで背負って行くか…」





さっきは
見捨てたけど
親友だしな…。





「よっと」





「俺もついてく」





「あたり前だ」





< 187 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop