僕の白雪姫


「いっで!!」


俺の声で教室が
少し静かになる。


それだけデカイ声
だしてたのか?

自分の顔が少し
熱くなる。


「だから!!お前が暗いと
俺らが暇なの!!
わかってんの!?」


いや……
わかんないから…。


今の陸斗の顔は、
化け物のように
恐ろしい顔をしている。
そのかわりに
零の顔は、
多分俺の顔よりも
暗く表情がかたい。


「どうした?」


俺が零の顔を
覗きこんだ。

零の体が
ピクッと動いた。
零が俺から
目をそらす。


「なんでも……」


なんでもないわけない。


いつもの零なら
そんな半端な答え方
しないはずだ…。
なにかおかしい。

俺がもう一度
零に聞こうとする。
だが陸斗の声に
遮られた。





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