ほどよい愛
受賞式の壇上での恭汰は本当に嬉しそうで、フラッシュを浴びながら幸せな空気をまとっていた。

その幸せな笑顔の理由は受賞者が毎年寄稿するこの雑誌を読んでわかった。

『恋人との未来を形にした結果の受賞で、本当に嬉しい』

初めてこの文を読んだ高校三年の時から、恋人との未来の中で幸せになったんだろうなあって思っていた。

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