ほどよい愛
「そうなんだ。相模くんには仁科さんにも結婚式の招待状出すって言ってあるんだけどな。…まぁ、忙しいし私の事どころじゃないのよね、きっと」

あっけらかんと笑う今村さんの言葉を全く予想していなかった私は、何も考えられなくてそのあと午後からの協会の取材について話す今村さんをぼんやりと見ているだけで。

気付けば、

「2時半には社長室に来てね」

と言い残して去って行く今村さんの後ろ姿が消えていくところだった。

何も言えずにいたせいで、結局取材を受ける事を了解してしまったみたい…。

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