ほどよい愛
その晩、夕食の準備を済ませて恭汰がくるのを待ってる間に、朝借りたファイルを読んでいた。

15歳の恭汰は何度見てもほほ笑ましい。両親にはさまれている表情は緊張していて余裕たっぷりの今とは大違い。

ページをめくると、両親が関わった建築の写真やリストが目に入る。既に知っているものもあれば、初めて目にするものもあって、改めて、両親の実績の凄さを感じてしまう。

そして、ファイルの最後のページには、恭汰が聞いたという両親の講演内容が記事となったものがはさんであった。

マーカーで印されていたり、所々にある破れたあとをテープで補修してあったり、読みこんでいるのが良くわかる。
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