ほどよい愛
いつも、恭汰から電話がかかってくる。

同じ夜を過ごすようになったのも、週末を二人で過ごすようになったのも恭汰がそうしてくれたから。

私はただ恭汰に愛されて大事にされている事に甘えてるだけで何もしてこなかった。

いつか離れてしまう事への不安を理由に恭汰に愛を返してこなかった。

そんな私だから、透や慎也に見守られてる事にも気がつかなかった。

本当。
私ってだめだ…。

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