季節を旅する者
その時に俺の顔を見て、目を丸くした。

「どうかした?」

俺は代金を受け取りながら聞いた。

「あなた小さい頃、風車を作ったことない?

女の子にあげるために。」

急に尋ねられた俺はキョトンとした。

「ない…と思うけど?」
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