彼女の嘘と俺の嘘


 サキの具体的な症状もわからずに、望みがあるようなことは言えなかった。


『その治療法は知ってるけど…………大丈夫だよ』


 “大丈夫だよ“の手前の沈黙がやけに長く感じて、まだサキがなにかを隠しているんじゃないかと勘繰ってしまう。


シバ> ごめんね、余計なことしちゃって


『ううん。サキのために調べてくれたなんてうれしいよ』


シバ> 本当に?


『サキはとってもうれしいぞよ』


シバ> ぼくもサキに喜んでもらえてうれしいぞよ

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