-意地悪王子な旦那様-
だいたいわかった。けれども何で私は…?
「それと私が結婚しなきゃいけないこととどういう関係があるの?」
「それはね」
いきなり王子のお母さんと思われる人が話し始めた。
「この会社をあなた達2人に任せようと思って。」
「「………。」」
私たち?
王子を見ると呆れていた。
「まぁ、まだまだ先の話だから会社のことは気にしなくていいのよ」
ふうん…
「で?俺達は会社のために結婚しろと?」
「えぇ」
政略結婚ってことになるのかな?まさか自分が政略結婚なんてするとは思わなかった。
「───…へぇ」
「…………?」
私の顔をチラ見して鼻で笑った王子に苛立ちを覚えた。
何だい 今の顔は〜!!
「私、ストレスで死ねるわ」
なんて小言、誰も聞いてはくれなかった。