-意地悪王子な旦那様-
──────…………
「ん───あ、れ?ここ…どこ?」
寝たまま回りを見渡すと、とても綺麗な部屋が目に映る。
モノクロで統一されていて、清潔感がある部屋。
花に良い匂いがつく。
好きだなぁこの香り。
…なんだろう、この香り…男物の香水かな?
オトコモノ……?
っっって!!!
「はぁ゛っ?!」
私は勢いよく起き上がる
「ん゛〜?」
右隣には声。
─────声?
ちらりと右を見ると私の顎は自然と下に落ちていった。
「あ…梨杏、起きたの?」
──────王子。