元カレ教師
「後悔してるって、その、楽しくなかったんですか?
北条先生と付き合って。」
あたしの頭の中には、昔の思い出が走っていた。
春夏秋冬、毎日が楽しくて、毎日があっという間に過ぎ去って行った。
そう、本当に、付き合ってよかったんだと思う。
ああいう形で終わってしまったが、あたしはあの日々に後悔はしていないのだ。
「そうね。
あたしはわりと楽しかった。
だけど、楽しかったのはあたしだけで、北条先生は楽しくなかったの。」
「??」
「これ以上は…いいや!
滝沢さん、この後空いてる?」
「大丈夫です。」
「じゃあ、この後、学校の近くにあるドーナッツ屋さん知ってる?」
「はい。」
何時もの所だ。
「そこに来て。
続き教えてあげるから。」
倉庫の鍵を丁寧に閉めながら、約束を交わした。