元カレ教師


みやびちゃんのお母さんのおかげで、予想以上の速さで空港に着いた。


あたし達は走って、最後の別れの場に行った。


とはいうものの、空港は人で溢れていた。


旅行に行く人、出張に行く人、見送りに来た人、


それぞれ違う目的で集った中で、未来を探すのは至難に思われた。


あたしは目を皿にして探した。


みやびちゃんもそうだった。


「妃奈ちゃん、あそこ!!」


みやびちゃんが指を指したその先に、確かに未来がいた。


いたのは未来と阿紗子。


あたしはみやびちゃんにお礼を言わないまま駈け出した。


「未来!」


人混みの中で、あたしの声は未来には届かなかった。


「未来!!」


もう一度叫んだ。


もう時間が無いから。


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