元カレ教師
そう言われて、あたしは嬉しかった。
あたしのことも、今日初めて会った未来のことも、
友達って思ってくれてるんだ。
「そうか!
まぁ楽しめよ!」
そう言って北条先生は教卓の前に座った。
みやびちゃんはそんな北条先生の姿を見て嬉しそうだった。
だが未来は、少し顔を曇らせていた。
未来も気付いたんだね。
みやびちゃんが北条先生のことが好きだって。
きっと未来はあたしのこと気遣ってくれてるだよね?
「未来!」
「ん?」
「大丈夫だよ。」
「…大丈夫?」
「うん。」
「どうしたの?」
みやびちゃんが話に入ってくる。
あたしは返事に困った。
そんなの予想してなかったよ。