元カレ教師


だが、いつしか話題は今日のことや、来年のことになっていた。


「ねえ、妃奈ちゃん、」


「うん?」


「今日でさ、2年生終わりなんだよね。」


「そうだよね。」


「もう受験生なんだよね。」


「そうだね。
何か…実感湧かないね。」


「それは、妃奈ちゃんが高校生になってもちゃんと勉強してたから言えるんだよ?」


「そうかな?」


「私は結構焦ってるんだからね?
その妃奈ちゃんの余裕が欲しいけど…」


そこから何を迷っているのか、みやびちゃんは言葉を止めた。


「どうしたの?」


「…何て言うか、今日は終業式だから。」


今日でひとまずは最後なんだから。


北条先生と会えるのも。


みやびちゃんの困った笑顔にはそう書いてあった。


「確かにね。」


あたしも会話の方向性に少し困ってしまった。


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