元カレ教師
「彼は、今となってはただの友達なのにね。」
「本当ですか?」
おもわず出た言葉に自分でも少々驚いた。
別に疑う要素は無かった。
木下先生が嘘をつくような性格では無い事は知っているのに。
しかも、今日は終業式。
たとえ本当に付き合ってたとしても、正直に言ったって問題は無い。
「本当よ。
私は元鞘に戻る気なんて全くないんだけど…そっか、噂が流れてるって本当だったんだ。
ありがとう。
ご免ね、止めちゃって。
さようなら。」
「さようなら。」
木下先生は行ってしまった。
少しの後悔があたしの中に残った。
もう一度、ありがとうって言いたかったな。
学校外の事も含めて。
だが、あたしは木下先生の跡を追わなかった。
もう進み始めた彼女を止める気にはならなかった。