先生×自分
一緒に出かけるのは、ただの口実で。


本当は出かけなくても、話すことはできる。


けど…俺は臆病だから、きっと言いたいことをごまかしてしまう。


少しでも心を落ち着かせて、話そうと思ってる。


「それで…何をするんですか?」


「そうだな。宮沢からキス?」


「嫌です」


しかめっつらの宮沢。

それを見て、まだ好きなんだと再確認する。


昔、最低なことをした。

それは消せないことで、許されないことだ。


それでも、宮沢は許してくれた。消そうとしてくれた。


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