先生×自分
キスされて、ソファーに押し倒された。

いつも、そうだ。流れに任せて、逃げてるだけ。

前にも同じことがあったな。高校生の南を押し倒したあの日…諦めかけた時、南が怒ってくれた。
南が出てった後、持田先生がやって来て…こんなことを。

やられ放題。
それは、今も昔も変わらない。
僕は、逃げてるだけ。

目頭が熱くなった。涙が、一気に溢れた。

「先生…」


甘い声で僕を呼ぶ持田先生。
南が呼んでるみたいで…持田先生が南に見えてきて…


僕は…


持田先生とひとつになった。


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