先生×自分
「こんにちはー!南の彼氏、要でっす!」

「馬鹿の言うことは気にしないで下さい」

しばらく雑談をして、盛り上がってきて、いよいよ歌に…

なんで、この歌詞にしちゃったんだろう。思い出さないように歌わないって決めてたはず。
だけど…

《忘れない記憶》

「君は今、誰の胸で泣いて笑ってるの?苦しいよ、そんな姿を想像するだけで。誰かの為に必死になる君を想像するだけで辛いんだ。今日も誰かと抱き合っているんだろうか?
僕は、今日も君を想って泣く。
月を見て、思い出す。笑う君。怒る君。泣く君。

全部が愛しくてたまらなかった。
僕は、誰の隣で泣けばいいかな?
誰と笑えばいいかな?

誰の胸で泣いてるの?僕は、今日もひとり月を見て泣いてる。

君を想って泣く。
馬鹿みたいに泣くんだ。

もう一度だけでいい。また君を抱きしめられたら…

ねぇ、もう戻れないかな?あの頃に戻ってやり直せたら…なんて。

叶いもしない願いをいつまでも願ってる。
涙を流しながら、あの頃を思い浮かべる。温かく優しかった日々を。

大丈夫だと自分に言い聞かせていた。
全然、大丈夫じゃなかったのに自分に嘘をついた。

君は、ひとりで立てるほど強くなかった。
だけど、君は今どうだろう?ひとりで立てる?

いつも隣にいたのに気づくことも出来なかった。
君は、もう立てるんだね。

誰かと手を繋いで歩く君。苦しいね、こんなにも苦しいなんて一緒にいる時は気づかなかった。

ねぇ、今日も誰かと手を繋ぎながら眠っているの?
僕は、今日も君を想いながら涙を流して眠るんだ…」

< 54 / 353 >

この作品をシェア

pagetop