先生×自分
「…僕のせいだけど、やっぱり辛いでしょ」

「自分だって辛かった」

持田先生と関係を持ったんだから。見た時、すごく苦しかったし怒り狂いそうだったよ。

「ごめん。でも、罰を受けるなら一緒がいいでしょ?」

一緒って…笑えるよ、本当に。
これから先、ずっと苦しいことも悲しいことも嬉しいことも一緒なら受けてあげてもいいよ。

「じゃ、僕からの罰は…」

耳元で、ひそひそと話してきた。
…え?いやいや、いくらなんでも…それは…

「罰」

「ええっ…悪魔」

「じゃあ、ライブの時に僕が舞台に上がって南にキスしてもいい?」

もっと嫌。それ、邪魔するだけじゃん。歌に集中出来なくなるし、お客さん帰っちゃうよ。
悪魔のような微笑みで自分を抱きしめてきた。

…本当に悪魔だ。
仕方ない。やるしかないか。

「本当にやんなきゃダメ?」

「ダメ。キスになっちゃうよ?」

覚悟決めるしかない。すっごく嫌だ。けど、キスなら…まだまし!!
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