殺人許可日
出口で向かっていると、目の前で若い女性が1人倒れて来た。


「…うう゛…た、助けて…」


血まみれの手をあたしの足に伸ばしてくる女をあたしは冷たい目で見つめる。


「今日は殺害許可日よ?…ーあなたが殺されても仕方ない日なの。ご愁傷様」


カッと目を見開いた女を飛び越えあたしはホールを後にした。

一瞬見えたホール内はまるで地獄のようだった。

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