My darlin' Scientist〜私の彼氏は変わり者〜



母はあっけらかんとした口調で話し出す。


『早百合。あなたにお見合いの話があるから、週末帰ってきなさい』

お見合い…

って、なに言い出してるの!?

「なにを勝手なことを言ってるの?それに、私付き合ってる人いるから困る!」

今、所長室には誰もいないので思う存分大声を出せた。

こんな姿は誰にも見られたくない。

『嘘おっしゃい。とにかく、帰ってきなさいよ!』

―――ガチャっ!

脈絡もなく一方的にそう告げる母に、こっちから電話を切ってやった。

普段はなにも言ってこないくせに、急に無理難題を突きつける。

こうなると直接会って説得するほかない。

一番は慎悟さんを連れて帰ることなんだけど、この忙しい時期にこんな話は切り出せないし…


「早百合さん?なに頭抱えてるんですか?」

ナイスタイミングで、紫さんがたくさんの書類を抱えて部屋に入ってきた。



< 74 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop