My darlin' Scientist〜私の彼氏は変わり者〜



「宮本、お前どうなるかわかってるんだろうね?」

桂木所長の機嫌がみるみる悪くなっていくのがわかる。
私が思わず顔を上げると、宮本と呼ばれた研究員は真っ青になってこちらを見ている。

「桂木所長、言い過ぎじゃないでしょうか。勤務時間中なんですし…」

思わず思ったことを口に出すと、二人とも目を丸くして私を見ている。


「早百合ちゃんが俺のこと名前で呼んでくれたら許すっ!」

そんな、子供のような口調でそう告げられても困る。
でもこの宮本さんの様子を見ると怒らせたら怖そうだし…
ここは一つ。


「慎悟さん。許してあげてください」

桂木所長の表情がぱぁっと明るくなるのがわかる。

「うん!宮本、すぐ行くから戻ってて」

宮本さんは安心した表情でこの場を去っていく。
続いて、桂木所長が私にウインクをして白衣を手に出て行った。



――変わり者扱いされている理由がわかった。



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