光のうみ
この男の子の名前は、
ヨウスケというらしい。

店長の電話の答えは、まだ出ない。

男の子は、目を腫らしてはいるものの、
元気で、すべりだいを下りている。

「ヨウスケ、
アタシが本当の、おっかぁ、ママになっても良い?」
私は、男の子に聞いた。

男の子は、私の問いかけに構わず、
すべりだいを下りて楽しんでいる。

私は苦いような顔をした。
< 39 / 41 >

この作品をシェア

pagetop