悪魔の妹と天使の彼女
堕天使と人間

そうしていると日菜が目を覚ました。
「あ、和也、ベッド借りてごめんね・・・」
「あ、起きたのか?」
「うん・・・何か頭痛いけど大丈夫。でも、今日は帰るね。」
「気をつけて帰れよ?」
「うん、バイバイ。」
「バイバイ。」
それで日菜は帰った。
告白されたばかりのミエルと二人っきりはちょっと気まずい。
その俺の気持ちを裏腹にミエルは話して来た。
「ねえ、お兄ちゃん。」
「ん?何だ?」
俺は告白の返事かと思って内心ビクビクしていた。
「もうちょっとでここ悪魔も入れるようになるよ?」
「へ!?」
「だから、ルナの結界はもうすぐ魔力が切れるから、お兄ちゃんを狙いに悪魔が来るよ。」
「じゃあ、俺はどうしたら良いんだ?」
「まあ、早くここから出て行く事ね?ルナはお兄ちゃんを助けると言ったけど逆を返せばお兄ちゃんの所在地を悪魔たちに教えたんだよ。」
「どう言う事だ?結界で俺を守ってくれたんじゃ?」
「確かに、結界を作って助けてくれたよ?でも、結界を作ってると言うのはここには何か大きなものがありますよって事を言ってるんだよ。」
「確かにそう思えば・・・」
「だから、効力が消えそうな今入って来てもおかしくないよ?」
< 102 / 181 >

この作品をシェア

pagetop