悪魔の妹と天使の彼女
悪魔と天使と人間

決戦

俺とミエルとサリリとルナは音があった方に急いだ。
そこには悪魔と天使が次々に空から降りてきていた。
「何だ、あの数…」
「だから言ったでしょ?かなり数は多いって。」
俺はその数に圧倒されてしまった。
「しっかりしなさい。サリリやミエル、私たちを守るんでしょ?」
ルナのその言葉で正気に戻った。
「そうだ、俺はサリリにミエル、ルナを守るって決めたんだ。」
俺が大きく深呼吸をしてやる気を出した途端に俺の前に、悪魔が現れた。
「久し振りだな。」
それはミエルの兄のレイトだった。
「お前はあの時の・・・」
「今日は確実に天使の君を消しに来たんだよ。」
それから、何か呪文を唱え始めた。
俺も身構えをすると、ミエルが俺の前に立った。
レイトもミエルを見ると呪文を唱えるのをやめて
「どういうつもりだ?」
と強い口調で言った。
「ボクは、お兄ちゃん側に着いて、お兄ちゃんを守るの。」
「あははははは、天使を守る?悪魔がか?お前は本当に悪魔の端くれにもおけない奴だ。」
黒い玉のようなものをミエルに投げつけた。
ミエルは反射的にはじき返した。
「ほお、強くなったじゃないか。」
「病院の決着を今つけましょう?」
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