悪魔の妹と天使の彼女
「まあ、悪魔に狙われるのは確かね?」
「またかよ・・・」
俺はさっきまでのテンションが一気に下がった。
「でも、日菜にこんな能力があったなんてね。」
「結界だったっけ?それ作るのって凄いの?」
「凄いってレベルじゃないよ。まあ、敷いて言えばお兄ちゃんのレベルと同じくらいかな?」
「あの、世界を滅ぼす力と!?」
「そんな感じかな?」
俺はひたすらビックリするしかなかった。
世界を滅ぼす力を日菜が持ってるなんて。
「でも、日菜が敵でなくて良かったね?敵だったらボクたち消えてたよ?」
「ボクたちって俺もかよ。」
「当たり前でしょ?まだ、天使の力解放してないんだから。」
「そうか・・・」
その時ミエルが大きな声を上げた。
「あ!?」
「どうしたんだ?」
「もう、こんな時間だ。」
時計を見ると4時を越していた。
「もう4時過ぎてるな。」
「ボク、今日は料理当番だから帰るね?」
「おう。」
「お大事に。」
そう言って帰って行った。
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