生徒会長VS幼なじみ
「愛羅!夕焼け…今日も綺麗だぞ」


「あ…本当だ」


私は顔を上げて夕焼けを見た


「愛羅の顔みてえに真っ赤だな」


「もぅ…やだ…」


両手で顔を隠す私の頭を、和真は大きな手でクシャクシャした


きっと俺の顔だって真っ赤だよ


「頑張って一緒に登下校…しような」


「う、うん…」


和真といるとドキドキする


ペンを回す指に見入ってしまう


『愛羅』って呼ばれて胸がキュンとなる


これが恋───────?


「じゃ、帰るか…」


「うん」


図書館で和真がくれたノートの端っ切れ


【ご褒美に俺のチャリの後ろは、愛羅専用にしてやるよ】


―――――――……

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