Je t'aime?




ウジェーヌは次の日、大事をとって学校を休んだ。



「でももう元気だから、家でゲームやってるんだぜ」



と、放課後の音楽室でガミくんがぼやいていた。



「結局、新入部員も来なかったし、なんもいいことねーなー」



「アンタ今、地雷踏んだよ」



…そう。



見学者こそ来たものの、我がブラスバンド同好会は、未だ三人のみ。



もうすぐ夏だし、さすがに諦めざるを得なかった。



「ま、三人で気楽にやろうよ」



私は、窓際でトランペットを持って、いつものように髪を風になびかせていた。



「風に吹かれてねーで、ラッパ吹けよ」



「えっ!まさかのオヤジギャグ?!」



「うまいこと言ったじゃねーか」



「自分だけで満足するようになったら、もう終わりね」



あはは、とトランペットの音よりも大きな笑い声が、広い音楽室に響いた。




< 80 / 254 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop