手紙
しばらくしたら翼も来た。
三人で行こうとして外に出ると、秀平くんがいた。
「俺も一緒にいい?」
「あれ秀平、どうしたの?最近あんまり話しかけて来ないと思ってたのに」
花音の一言で気付いた。
もしかして、あたしが秀平くんを思い出したから……?
「あぁ、葵ちゃんがやっと思い出してくれたから」
当たった!?
秀平くん、今までやっぱりあたしのこと避けてたんだ……。
あたしが気付くまで?
……あたしが柚縷ちゃんに気付くまで……。
「……やっぱり秀平ってよく分からないよね」