手紙


あ、翼くんがこっち来た。


「花音、変なこと葵に吹き込んでないよね?」

「……葵?……ふ~ん……」


花音、その目が怖いよ……?


「特に何も話してないよね?葵」

「え?う、うん」

「……葵、あたしの名前は?」

「え?花音?」

「コイツの名前は?」


翼くんを指して言った。


「翼くん?」


花音は翼くんの方を向いてにやりと笑った。

ってか花音、翼くんをいじってる……?

ちょっと負けたって顔をしている翼くん。

いや、何の勝負か全然分かんないけど。
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