第二ボタンと春の風


だけど石井は違う意味で
「ばか」
と言ったらしかった。


「学校からここまで10分っしょ、
普通に歩いても。
学校出たの何時」

「えと、……よ、4時10分くらい……?」

「倍かかってるじゃん!」


たしかにグラウンドの時計は4時半を示していた。


「だって……
ケイタイ家だし、
保健の先生出張でいなかったし」

「歩いて帰ったらここから40分。
暗くなるじゃん」


石井はそう行ってから、
グラウンドに戻ってしまった。


呆れられちゃったかな……

そうだよね、

もやもやして、転んで、捻挫して

ちんたら歩いてたら

呆れるか……


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