第二ボタンと春の風
「それは……どういう?」
「いいから」
「……ああそう!
わかった!」
私はドンッと音を立てて立ち上がった。
「ばか!」
青い包みを寝ている背中に投げ付けて、
私は石井の部屋を飛び出した。
「あら、どうしたの亜紀ちゃん」
「お母さん、お邪魔しました!」
「もう少しゆっくりしていけばいいのに…
お茶も入ったのよ」
「ごめんなさい、さよなら!」
「亜紀ちゃん!」
石井ママが呼び止めてくれたけど、
私は振り返らなかった。
ばかみたい、ばかみたいばかみたい!
1人で勝手に盛り上がっちゃって、
ばかみたい!
わざわざ、
来てやるんじゃなかった!
「……石井の、ばかやろー」