No Mobile No Life
ダイトの時とは違って、何だか不安を感じたんだ。


やはり、メールだけのやり取りでは、心の距離を近付けるのに時間が掛かるのかも知れない。


その証拠に、私はダイトにメールアドレスを訊かれても、特に不安を感じたりはしなかった。


教えても良いと思った。


そして、実際にメールアドレスを教えた。


それは、チャットする事によって、私達の心の距離が近くなったためだと思う。


そう考えると、何だかダイトは特別な気がする。


他のメールを送ってくれる人達と、明らかに私は心の中で差別化している。


運命という言葉がある。


しかし、それとは違うだろう。


別に、ダイトとの出逢いが運命だと感じた訳ではない。


チャットで話した事で、ただ親近感が沸いただけだと思う。
< 81 / 222 >

この作品をシェア

pagetop