ピュア・ラブー‐鞄の中の天使‐ー
高い天井を見上げて呟く。


「早く、今日と言う日が、過ぎてしまえ…」


あたしは、焦ってる。
明日、母さんが、ハワイに行ってしまうから?


ううん…、違う。


あたし… 怖いんだ。


母さんまで、帰らなくなりそうな気がして。


「怖いんだぁ!」


ガバッとシーツをかぶって震える気持ちを抑えてみた。


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