君色の空
早苗とファッションについて話すなんて、初めてのことだった。

雑誌の中で、にこやかに笑うモデルを見ながら、

「こういう服は、ナギの方が似合ってるんだってば!!」

雑誌から視線をずらして、私の方を真っすぐ見つめて、早苗は言葉を返した。

けんかしたばっかりだったから、私に気を使ってるんだと思った。

でも早苗の目は、真剣そのもの。

いつもは軽く受け流してしまう言葉から、垣間見える早苗の気持ちを知りたいと思った。
< 100 / 230 >

この作品をシェア

pagetop