15才でママになった理由(わけ)
お姉ちゃんがここにいたら、私たちも笑いあっていたかな。


どうして、お姉ちゃんがいないのだろ。


「直人から奈都と真人兄の事聞いて、どうしても奈都に会いたくなった。奈都がいい奴で安心したよ。」


誉められて悪い気はしないけど。


「ガキのおまえに、心配なんかされたくねぇよ。」


「真人兄人いつも女に騙されてるだろ。奈都は純粋でいい子で、俺も好きになりそう。」


秋人、何をバカな事言ってるの。


バカな事言わないでほしい。


「秋人、いい加減しろ! 」


又真人さんに頭叩かれた。


本当に仲良くて羨ましい。


私は一人ぼっちだ。


お姉ちゃんもういない。


これが現実。


腕の中の琢磨の笑顔に癒された。


お姉ちゃんの代わりに琢磨がいる。


《琢磨、いつまで一緒にいられるんだろうね。》


南さんが琢哉さんと楽しそうに話してるし。


琢哉さんも嬉しそうだ。


二人が結婚したら琢磨はどうなるの。


南さんに琢磨が育てられるのだろうか。


二人の結婚を応援出来るかな。


私にはどうする事も出来ない現実。


南さんの笑い声が部屋に響いた。


南さんなんか、嫌いだ。













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