15才でママになった理由(わけ)
7 行動

計画

涙が止まらなくて病室を飛び出した。


どうやって家に帰って来たのか、覚えていない。


ベットに滑り込んで声を出して泣いた。


苦しくて上手く息が出来ない、誰か助けて!


秋人に電話した。


「た、たすけて!」


そのまま気を失った。


気がついた時自分の部屋ではなくて、私の側には秋人と直人がいた。


「私どうしたの? 」


「過呼吸の発作起こして、もう少しで危ないとこだった。もう大丈夫だから安心しろ。」


私が過呼吸の発作、あり得ない。


「秋人が病院へ運んでくれたの? 」


「俺と真人兄で運んだ。」


でも、真人さんはいない。


「真人さんはどこ。 」


「琢哉さんとこに行ってるよ。琢磨君退院だから、真人兄が手伝いに行った。」


琢哉さんの名前を聞いただけで、胸が苦しくてたまらない。

私はこの先どうすればいいのだろ。


「奈都は何も心配しなくていいから。俺たちの計画は明日実行する。奈都は色々検査があるから病室で大人していろ。」

こんな事なんかしていられない。


もう落ち着いたから大丈夫。


「ホテルに真人さんと二人で行かないと不味いでしょ。」


秋人が笑いながら言った。


「大丈夫だ。奈都の代わりは直人がする。」


直人が私の代りをするって、どういう事。


まさか、直人が女装するの。


嘘、思わず笑ってしまった。










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