15才でママになった理由(わけ)
思いきって聞いてみた。


「橋本先生知ってるの。」


「昔の知り合い。」


本当にそれだけ。



「橋本先生は私の小さい時の事知ってるんだって、そんな昔からの知り合いなの。」


絶対、何か隠してる。


「橋本先生は他には何か言ってなかった。」


多分言ってなかったと思う。


「何も言ってなかったよ。」


絶対、あやしい。


「そう、ならいいよ。琢磨がお腹すいてるから帰るよ。」


母の様子が普通じゃないし。


家に帰っても、私を見ようとしないのは。


「母さんはお昼食べないの。」


「ごめん、昨日寝てないから、少し寝かせて。」


そんなに疲れたの。


「分かった。琢磨は私が見るからゆっくり寝てね。」


その日琢哉さんは残業で夕食はいらないと連絡があった。


母は本当に具合悪いようで起きて来ない。


お店はおばちゃんに頼んだみたいだし。


19時過ぎに秋人と直人が家に来た。


「琢哉さんは残業でいないし、母さんは寝てるから大丈夫だよ。」


真人さんもまだ仕事らしい。


「まずはテープ聞いてみて。」


緊張する。


これで全てが分かる、南が何を企んでいるのか、全部暴いてやるんだ。


体がふるえた。













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