15才でママになった理由(わけ)

琢哉の嫉妬

俺はどうかしてると思う。


奈都ちゃんが風間と遊園地に出掛けた事に苛ついてた。


苛々してるとこに琢磨が泣くし、暴れるしどうしていいか分からない。


奈都ちゃんに電話すると、直ぐに帰って来てくれた。


俺は嬉しくて裸である事も忘れ、奈都ちゃんの前に飛び出してた。


《奈都ちゃん、ごめん。》


情けない。


奈都ちゃんに謝ってばかりだ。


俺の中にあるこの苛々の原因は嫉妬。


奈都ちゃんを風間に取られてしまいそうで怖い。


奈都ちゃんは琢磨にとって必要だから、嫌違う、俺にとって奈都ちゃんが必要なんだと思う。


それを、言葉にしていいものか分からない。


言葉にしてどうなると言うのだ。


どうにもならないじゃないか。


お母さんは多分俺の気持ちに気付いて、遠回しに奈都を傷つけないでほしいと言った。


この思いは何処へぶつけたらいいのだろ。


阿紀、ごめんな。


こんな気持ちになるだなんて、俺はどうしていいのか分からない。













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