名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
これ以上ないくらい泣き叫ぶあたし達三人の声を聞きながら、間もなくモモは動かなくなった。


綺麗なブルーの瞳は閉じたまま二度と開かない。


今にもなにかを言いそうなフンワリ開いたままの口は、もう悪態をつかない。


茶色いくつ下を履いた前足で、気持ちよさそうに顔を洗うこともない。


面倒臭そうにしっぽで返事をすることもない。


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